これまで生徒さんに立体の切断のイメージを伝えるとき、消しゴムを使ってカッターナイフで実際に切ったりしていましたが、それよりも柔軟に対応できてコスパのよいものが家にありました。
・・・粘土です。何か作品を作るわけでもなく、コスパ重視ということで、ダイソーの2つに分かれているお米の粘土がおすすめ。消しゴムと違って粘土は、切ったら形が崩れたりするけれど、コツは2つ。
①頂点をカクっと尖らせる(イメージできればいいのでそこまで丁寧に作らなくていいけれど、頂点は大事)
②切断前に切れ目をマークしてみる(潰れないし、ペーパー上で考えるときにも同じように切れ目をマークすることが多いので投影しやすい)
切れ目を入れた図↓
よく見ないと見えない写真だし、めちゃくちゃ雑でお恥ずかしいですが。でも、こんなんで十分です。このあと、切れ目に沿ってザックリ切ったら楽しいです^_^
1つの面につき、ひとつの辺が切れ目として入ります。←これ、基本的なことなのに知らない中学生が多すぎる。実際に切ってみたらよーーくわかります。
不器用ながらも娘のために
こんな感じのものをせっせと作っても、おままごとの包丁で一瞬にして切り刻まれる日々を送っていますが、立方体やら円錐を作って、じっくり角度を考えながら切ってもらえるのはとても新鮮で、なんだか私がとても楽しくなってしまった授業でした。
後日、生徒さんが「正十二面体が描けなかったので、展開図を作ってきました」と見せてくれて感動のあまり、写真におさめました。
(私が学生のとき、いかにして勉強をサボるかばかり考えていたので、正十二面体を作るなんて絶対思いつかなかった・・・尊敬してしまう)
ペーパー上で想像するだけでなくて、手間はかかるけれど実際に作ってしっかりイメージ像と繋げてみることが、逆にあとあと効率よく勉強が進むはずです。過去のサボりたがりの私にも教えてあげたい。
勉強はどの教科でも、楽しむのが1番だなぁと実感しています。
テストをゲーム感覚でこなす話はよく聞きますが、それだけではなくて、楽しく遊ぶように学ぶことを伝えられる人になりたいです。
高校生にもなると日々の演習に追われ、こんな遊び心を持てないものですが、ちょっと身の回りのもので確かめてみる時間と心の余裕が欲しいものです。