数学のオススメ小説

 

出産をしてからママたちとの新しい出会いが増えたこともあり、数学教育の仕事をしていると言うと、

「数学、すごく苦手だったんです」

と言われてしまうことが9割。

 

もちろん苦手でいいと思うんです。私も運動・・・特に球技が苦手なので、その気持ちは痛いほどわかります。

そして、私は好きなことばかり選んでここまで生きてきてしまったので、どうしても嫌いなことは無理してする必要はない、と思っています。

 

でも、数学が苦手だからって、嫌いになるのはもったいない。嫌いになる前に、数学って新しい発見と喜びであふれていることを知ってほしいです。

 

球技も、私はクラスで最下位レベルでしたが本当は大好き。運動した後の爽快感は何物にも代え難いですからね。

「私、すごく運動音痴だけど笑わないでね!」と公言しつつ、一生懸命取り組む人になりたいです。チャレンジしないことのほうがカッコ悪いのかなと思ったり。

 

数学だって同じです。大学入試レベルの難問が解けたときは、マラソンを走り終えたときに劣らない達成感を得られるのです。

苦手なことでも避けずにチャレンジしてみることで、必ず何か新しい世界を得られるはずです。

特に数学なんて、勉強するきっかけがあるのは学生時代くらいしかないのかなと思います。学生さんには、今がチャンスだと思ってほしいです。

 

 

数学に少しでも興味がある方へ、おすすめしたい小説があります。

 

フェルマーの最終定理(著者サイモン・シン)

数学の魅力だけでなく、歴史にも触れられるこの小説。文中にちょっとした問題があるので、それも解きながら読み進めていくことで、数学の世界に引き込まれていきます。主人公のワイルズと一緒に、フェルマーの最終定理の証明を完成させたときの何とも言い表せない喜びを体感できるはずです。

私は寝ることも飲食も忘れ、この小説を一晩で読んでしまいました。そして、この小説を読んだことで少しでも多くの人に数学の楽しさを伝えたいと思い、数学教育者として生きる決意ができたのです。

 

ホームページ上でブログの執筆を始めたのも、数学関連のおすすめの本や映画を広めたいと思ったのがきっかけです。

 

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