ロマンチストな数学者②

の続きです。

ピタゴラスは他の全ての数のもとである
1という数字を、道理を体現したものであると考えました。
2は女性、
3は男性とみなされました。
4は正義や応報を意味し、
5は結婚、
6は想像、
7は幸福(ラッキーセブンですね!)
を意味したそうです。

この数の意味を眺めるだけで、面白い発見をすることができます。
例えば、
2(女性)+3(男性)=5(結婚)
2(女性)+5(結婚)=7(幸福)
になることから、古代ギリシャの結婚への価値観を想像したりもできます。

私が最も興味を持ったのは、
3(男性)一2(女性)=1(道理)になることです。
たびたび、男性のほうが理論的で女性のほうが感情的であるという一般論を耳にすることもありますが、2500年も前の遠きギリシャでも同じだったとは。

このようにピタゴラスはあらゆる数について真剣に考え、ひとつひとつの数の個性を愛したようです。特に10は手や足の指の本数であることもあり、最も神聖であるとみなされ、tetractysという特別な名前まで付けられていました。そこから現在の十進法が発展していったのでしょう。

現在でも、生年月日や姓名を数字に置き換えてすべての数字を足し、最後に出た数字の意味から人生や相性などを占ったりする数秘術占いをよく見かけます。ピタゴラスの研究はこのような数秘術だけでなく、占星術やタロット占いなど、さまざまな占いの源流になっているようです。

私は高1から理系クラスだったので、
「俺は占いなんて信じない」なんて言っている男子はまわりにたくさんいましたね。
占いは、理論的な数学者が編み出したものがもとになっていると彼らに言ってみたい。笑

…ちなみに私は、いいことだけ信じるタイプです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは新婚旅行で訪れた、ギリシャのパルテノン神殿。ここにも数学の興味深い秘密が隠されています。また記事にします。

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